求職活動がめんどくさい
夫の転職で静岡に引っ越すこととなり、2月いっぱいで仕事を退職した。
4月にハローワーク静岡に行き、失業認定を受けたのだが、
失業給付をもらうには4週間に2回、求職活動をせねばならない。
今まで6社を渡り歩いてきたが、すべて自分の意志で退職、転職を決めてきた。
今回は転居により勤務を継続できないことが退職の理由で、自分の意志によるもの
ではないのは初めてだ。
静岡に移住するにあたって、年内いっぱいは働かずにモラトリアムを満喫するつもり
だった。
でも、失業給付のために職安に通い、気持ちはあちこちに揺れ動いた。
アラフィフの子なし夫婦としては、老後のことを考えて、残りの十数年しっかり
働いて、なるべく老後資金を蓄えておきたいところ。
大学出てから一貫して、顧客サービスに従事してきた。
キャリアの前半は、近畿の2つの外資系ホテルで十数年働いた。
バブル崩壊直後の就職だったし、業界が業界だから、萬年年収300万プレイヤー。
それが嫌で、30半ばで関西を飛び出して首都圏へ。
紆余曲折を経て、キャリアの後半はクレジットカード会社で顧客サービスにあたった。
1社目は外資系で、コールセンターのSVだったので、年収600万。
でも外資系で生き延びていくのはなかなかハードで、2回目の結婚を機に退職。
半年くらいモラトリアムを過ごしたけど、いつまでも遊んでる訳にもいかず、
2社目に就職。
ここは消費者金融系の会社で、身分も嘱託社員。年収は200万台半ば。
でも、徒歩通勤できるのと、従業員食堂があることが決め手で就職した。
社会人としてのキャリアを歩み始める前に、自身のキャリアと収入について
深く考えたことがなく、自分のやりたいこと、やれることだけを考えて
人生を歩んできたから、仕事はそれなりに励んでいても、実入りが伴わないことが
多かった。
ホテルの仕事もクレジットカード会社の仕事もそれなりに好きだったけど、
私自身のスペックは高くはないので、いざ静岡で仕事を探してみても、
せいぜい時給1000~1500円くらい、月給は20万ほどで、自分の時間を切り売り
することになる。
そうすると、都会で暮らしてた時と同じで、平日の3分の1を会社に捧げ、
休日もぐったりして日々が過ぎていく。
地方都市で暮らすのが初めての夫は、2月から入社した地元企業で様々な洗礼を
受け続け、毎日がサバイバルゲームだ。
夫にだけつらい思いをさせるのは忍びなく、さっさと働きに出て
夫の負担を減らすべきだとも思うけど、二人で働きに出て二人で疲弊する毎日なら
静岡に移住した意味も半減する。
じゃあ、とにかく家庭生活を整えて、夫の収入だけで生計が成り立つように
やりくりすればいいのだけれど、特段家事労働が好きではない私は
様々なことがめんどくさく、ぼーっとしている間に時間は飛ぶように過ぎ去っていく。
ネットでポチッと求人応募したら、WEB面談することとなり、
慌ててAOKIにスーツを買いに走り、カメラのキタムラで証明写真を撮り、
常用派遣で内定は出たものの、通勤想定が車で片道1~1.5時間にドン引きし
内定辞退。
慌てて買った気に入ってもいないスーツにもんもんとする今日この頃。
失業給付のために、今日もポチッと求人応募した私であった。